マカオに日本人向けホテル建設
ザ・ヴェネチアン開業に沸くマカオで、日本人向けホテルを建設する案が持ち上がっていることが、NNAの調べで明らかになった。早ければ来年初めにも建設を決定するという。日本への直行便が就航し、増加傾向にある日本人客をさらに増やすのが狙い。外国語が不得意で高度なサービスに慣れた日本人客を一手に引き受けるホテルを、との要望が高まっていた背景もあるようだ。【香港華南編集部・沼田薫子】
マカオ観光の健全な発展には、カジノ依存の解消と、入境者の半数以上を占める中国本土客依存からの脱却が課題となっている。その際スポットが当たるのが、カジノのほかに世界遺産や街並み散策も好む日本人観光客の誘致。そこでマカオ政府内で浮上しているのが、日本人専用の高度なサービスを提供する宿泊施設を建てる案か、日本人に親しまれた日系ホテルを呼び込む案だ。
現実的には後者の案が有力で、マカオに詳しい消息筋はホテルオークラとJAL系のニッコー・ホテルズが進出に興味を示しているという。
ホテルオークラ販売企画広報課はNNAの取材に対し「現在の海外進出案件は台湾プロジェクトのみ。海外にメンバーホテルを拡大する方向ではあるが、マカオについてはノーコメント」と話した。またニッコー・ホテルズ広報部は「ホテル全体として中国進出に力を入れている。マカオも視野に入れており、開発営業部門が動いているのは確か。ただし具体的な話はまだ」と述べた。
■日本人観光客を増やせ
マカオ政府は日本で世界遺産を全面に出すマーケティングを積極的に行い、04年の日本人入境者数は、前年同期比42.7%増の12万2,200人に。以来、05年には16万9,100人、06年は22万人と、毎年30%台の伸びを維持している。7月26日にはマカオ〜大阪間直行便も就航し、チャーター便も増便。日本からの集客はある程度成功したかにみえる。
ただし、入境旅客全体に対する日本人客の割合はまだ1%程度に過ぎない。マカオ政府としても、中国本土客の割合を下げるために、さらに多くの日本人を呼び込みたいところ。だが、日本人対応ができるホテルが少ないことが誘致の妨げになっているという。
日本人観光客を呼び込む場合、高度なサービスと日本語が必要不可欠となる。日本では、大学を卒業しても英語を話せない人が多い。加えて「お客様は神様」と至れり尽くせりのサービスに慣れているため、「英語が分からない上、注文がうるさい」とホテル側が敬遠しがちであることも、日本人向けホテル誘致構想の背景のようだ。
また、日本の場合、団体ツアーでサービスの悪いホテルに宿泊した場合、客からのクレームを受けるのはホテルでなく、手配した旅行会社だ。世界遺産を持つマカオが旅行先として潜在力がある場所だけに、旅行会社としても、「日本人を対応できる宿泊先が増えればツアーが組みやすくなる」というのが本音のようだ。
ただ、日系ホテルが進出する際、ほとんどの場合単独ビルで、他ホテルと通路で連絡して相互往来できるようになっていることは少ない。これはブランドを大事にしたいという考えのほかに、外国語が不得意な顧客の安全やサービスを考えてのことだ。ただし、欧米では他ホテルと相互往来できる形が一般的。現在ヴェネチアンのあるコタイ地区で建設中のホテルは、連絡通路が設けられる予定だ。単独ビルで進出するには金投資額がかさむため、現在日系ホテルにそれほどの体力はないとの見方も強い。
出典:NNA
そういった話は聞いておりましたが、こうして記事を目の当たりにすると、徐々にではあるけれども現実味を帯びてきたのかな?と思い期待感が膨らみます。


























