金融ショックがマカオに与える影響は?
2008.11.15(15:04)
NNA.ASIAよりレポートをどうぞ。【特集・サウスチャイナリポート】金融ショックがマカオ翻弄[観光]
ついでに、こちらも。
1.1万人失業、サンズのマカオ開発中断で
実際に、シャングリラ・トレーダーズのホテル棟とシェラトン・ホテル棟、カジノ3カ所の建設などが既にストップしています。
マカオのカジノ収益が落ちているのは金融危機が原因ではなく、訪問客の半数を超える中国大陸からの旅行客に対するVISA制限です。
また、ジャンケットの貸し渋り、珠江デルタの不況、中国大陸の不動産価格下落・不動産投資の冷え込みで共産党幹部のお役人様が超VIPとしてマカオにはせ参じることが減少したからでしょう。(あくまでも勝手な憶測)
マカオの不動産も下落しており、澳門投資控股有限公司(マカオ・インベストメント・ホールディングス)がマカオでの不動産投資事業から撤退するようですが、マカオの経済にあまり影響はないと思います。
(マカオの不動産事業は冬の時代を迎えそうですが、、、)
もともとマカオの場合は、日本のバブル時代のように、固定資産を担保にして出来た経済基盤ではありせん。
カジノの胴元であるマカオ政府にしてみれば、マカオ経済に一番のダメージを与えるのは、大陸からの観光客減少及びカジノVIPの減少でしょう。
管理人が一番気になるのは、サンズ一社に限ったことではなく、金融危機の打撃をうけたアメリカ・ラスベガス系の株価が軒並み暴落していること、そしてアメリカ・ラスベガス系だけではなく、ギャラクシー・エンターテイメントグループ(銀河娛樂集團有限公司)も資金繰りには大変苦労していること、澳門博彩股份有限公司(SJM)は、上場に対する恩恵が受けられていないことです。
マカオで2店目となるDFSギャラリアが入る予定の、シティー・オブ・ドリームス(新濠天地)ですが、第一期計画分を来年上期にオープン、来年第3四半期に第二期部分をオープン予定で、この二期に必要な資金調達を既に得たと発表がありました。このオーストラリア系の新濠博亞(メルコ・クラウン・エンターテイメント)ですが、ここも今年の第1四半期以外はすべて損失を出している状況です。
経済=カジノのマカオで、軒並みカジノ事業が、ここにきて大幅にダウンしている状況です。
当然スタッフの解雇、失業率の大幅アップ、マカオの経済不況に繋がっていくわけです。
今後の政府の対策、そして各社のカジノ事業から目が離せません。
【関連記事】
-サンズのマカオ巨大プロジェクトに黄信号?

